はじめに
「MotionBuilderチュートリアル」シリーズの第11回。今回は FCurves を使ったアニメーションのキー打ち・編集操作に焦点が当てられています。モーションデータをより細かくコントロールするために必要な知識が紹介されています。
アニメーションカーブとは何か
- モーションデータは時間と値の変化をグラフ形式(アニメーションカーブ)で可視化できる。
- このカーブを編集できるのが FCurves 機能。プロパティ(位置・回転など)に対する変化を細かく制御できるようになります。
FCurves ウィンドウの構成要素
- プロパティ表示:対象オブジェクトの Translation/Rotation など、X・Y・Z の子要素を含むプロパティ群。
- カーブ表示部:時間軸(フレーム軸)で値の変化をカーブとして表示。色分けされていて視認性が高い。
- オプション部:キーの時間や値を数値入力で編集可能。加算・乗算など演算もできる。
キーの打ち方の手順
- 新規シーンを作成
- Cube 等のオブジェクトを配置し、Translation プロパティを選択
- 初期フレームでキー(K)を打つ
- フレームを進めて位置を変更し、再度キーを打つ
- 再生して動きを確認
- 上書き時は変更後に再度「K」で確定
キーを打てるプロパティについて
- Translation/Rotation のほか、リターゲット関係のオプション(IK Blend 等)にもキーを打つことが可能。
- FCurves 上で「K」アイコンがあるものが対象。アイコンがないプロパティはキー不可。
注意点
- フレーム移動時にスナップ設定を使うと正確にキーを打てる。
- 編集後にキーを上書きしないと変更が反映されない点に注意。
まとめ
- FCurves を活用したキー打ちはモーション編集の基礎かつ重要スキル。
- 多様なプロパティにキーを付与できるようになることで表現の幅が広がる。
- 丁寧なフレーム管理と操作が最終的なクオリティに直結する。
次回予告
次回はモーションのノイズ除去について。不要な揺れを除去することでモーションのクオリティをさらに高める方法が紹介されます。