【記事連載】無から映像を生み出す挑戦 ― プリプロダクションで築く共通認識

はじめに

GUNCY’S(株式会社グンシーズ)が手がける、Unreal Engine 5 や Houdini を駆使したプロシージャル・ワークフローによるオリジナル映像制作。その過程を紹介するCGWORLDの連載記事から、第2回(中編)の内容をダイジェストでお届けします。今回は「プリプロダクション」、つまり映像制作前の準備段階にスポットを当てています。


プリプロダクションの重要性

映像制作において、ストーリー設計や登場人物・舞台の設定は作品の骨格を作る重要な工程です。特にプロシージャル・ワークフローのような新しい手法を取り入れる場合、全員が同じゴールイメージを共有することが成功のカギになります。


ストーリーと舞台設定

  • チーム全員で短いプロットを持ち寄り、議論を重ねて方向性を決定。
  • 本プロジェクトでは「廃墟となった大正ロマン様式の洋館を探索する配信者」というテーマが採用されました。
  • 舞台設定では、建築様式や劣化の表現にリアリティを持たせるため、文化資料や実物のリファレンスを徹底的に調査。

キャラクター設定

登場人物の人格、服装、小道具、人生背景まで詳細に設計。こうした深い設定が、映像に説得力を与え、視聴者を物語世界へと引き込みます。


コンテ制作の流れ

  1. 字コンテ:セリフやシーンをテキストで整理し、全体像を共有。
  2. 絵コンテ:カメラ位置や演出をビジュアル化し、映像の流れを可視化。
  3. Vコンテ(ビデオコンテ):時間軸に沿って編集し、テンポや演出を確認。プリビズ(プリビジュアライゼーション)への橋渡しとなる重要ステップです。

チーム全員の「共通認識」

記事で強調されているのは、認識の齟齬を防ぐための徹底した共有。制作初期にビジョンを固めることで、後工程の効率とクオリティが大幅に向上します。


次回予告

次回は「コンセプトアート」と「プリビズ制作」に焦点を当て、映像のビジュアル構成プロセスをより深く掘り下げていく予定です。


まとめ

  • プリプロは映像制作の土台を築く最重要フェーズ。
  • ストーリー・舞台・キャラクターを多角的に設計し、具体的に可視化することでチームの認識を統一。
  • 字コンテからVコンテまでの段階を踏むことで、制作全体の精度とスピードを高められる。

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CGWORLD 連載記事 - プロシージャルフロー×UE5で挑む映像制作 第2回(中編)