【記事連載】プロシージャルフロー×UE5で挑む映像制作 第5回 ~ライトとライティングの演出設計~

はじめに

本記事では、映像作品におけるライトの置き方とライティング演出の設計がメインテーマです。Unreal Engine 5を用いて、シーンの雰囲気を作るための光の配置や色調、影の使い方などが、プロシージャルフローを意識した効率的なワークフローの中で紹介されています。

ライティング設計の基本方針

  • 主光源(キーライト)、補助光(フィルライト)、背景光(バックライト)など、光源の役割を明確に分けて設計。
  • 色温度や光の強さ、それに加えて光のコントラストによって「時間帯」や「時間の経過」「天候の変化」などを表現できるようにする。

効率を高めるテクニック

  • プロシージャルなライト配置テンプレートを作成し、複数シーンで再利用可能な光源構成を登録。
  • ライトの種類や影の品質を調整し、レンダー時の負荷を抑える工夫。動的シャドウ/スタティックシャドウの切り替え、ライトマップの活用など。

演出としての光の使いどころ

  • 光と影の組み合わせを使って被写体のフォーカスを誘導する。例えば、窓から差し込む光がキャラクターを浮かび上がらせるような配置など。
  • 雨や埃、ホコリなどのエフェクトを光に重ねて空気感を演出。光の屈折や拡散を意図的に演出として利用する。

環境光・間接光の表現

  • 間接光(バウンスライト/光の反射)をシーンの雰囲気作りに活用する。物の材質(マテリアル)や反射率、粗さなどと組み合わせることでリアルさが増す。
  • 環境光として HDRI の活用、またスクリーンプローブやライティングボリュームで間接光を補う設計。

まとめ

  • ライティングはシーンの印象を決定づける重要な要素であり、時間帯・色温度・影などでストーリー性を持たせることができる。
  • プロシージャルなテンプレート化やライト/シャドウ設定の最適化を通じて、クオリティと制作効率の両立が可能。
  • 演出寄りの細かい光の使い方を練ることで、画面の深みやリアリズムが強化される。

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ライトとライティングの演出設計 -プロシージャルフロー×UE5で挑む映像制作 第5回-