はじめに
GUNCY’S によるチュートリアル連載の第2回。今回のテーマは、「MotionBuilder の基本操作」。モデリングやモーションデータの準備は済ませており、いよいよツールの基本的な使い方をマスターする段階で、初めて触る人でもつまづきやすい操作を丁寧に解説しています。
始めに設定しておきたい Preferences(環境設定)
MotionBuilder を効率よく使うために、初回起動時に設定しておくと後々便利な項目が紹介されています。
- Undo 回数の上限設定
初期設定では「10回」。選択操作など一連の動作で Undo を多く消費するため、50 回などに引き上げると安心。 - グリッド線の表示設定
Viewer のグリッドの色を変えたり、グリッドの大きさ(Size)を調整したりして、モデルのスケールや床との位置関係を確認しやすくする。
ビューおよびインターフェース操作の基本
操作画面やビューの切り替え、表示モードなど、MotionBuilder を操作する上で頻繁に使うビュー周りの機能を中心に説明があります。初歩的だけど覚えておくと作業がスムーズになる内容です。
操作内容 | 概要 |
---|---|
画面分割 | 《Ctrl+1〜4》で Viewer を最大 4 分割まで切り替え表示可能。複数視点でモデルを確認できる。 |
レイアウト切替 | 《Ctrl+Shift+1〜3》でレイアウトを切り替え。慣れないうちは元に戻せるように把握しておく。 |
表示モード切替 | 《Ctrl+A》で X-Ray 表示/Normal 表示/ModelOnly 切替。骨格の表示/非表示など可視化の切り替えに便利。 |
オブジェクトの表示・非表示 | 《Shift+S》《Shift+H》などで選択オブジェクトを非表示に。作業の邪魔なものを整理できる。 |
メッシュ表示方式 | 《1~6》キーでワイヤーフレーム表示・テクスチャ表示など切り替え。モデルが「見えてない」原因の確認に。 |
スケマティックビュー切替 | 《Ctrl+W》でワイヤーフレーム中心の構造表示と 3D Viewer 表示の切り替え。複雑なオブジェクトの理解に役立つ。 |
カメラ操作 | 回転・パン・ドリーなどのビュー操作。ショートカットやドラッグ操作で直感的に動かせる。 |
ツールパレット & 選択モードなどの操作
モデル操作で多用するツールや、オブジェクト選択時の細かい操作も解説されています。以下は押さえておきたいポイント。
- Global / Local 軸切替(グローバル軸か、オブジェクト自身のローカル軸か)を切り替えることで、移動・回転など操作が変わります。
- 移動(Translate)、回転(Rotate)、スケール(Scale)モードへの切り替えはそれぞれ T / R / S キー。マウスドラッグや数値入力で正確にも操作可能。
- Selection Mask の活用:特定種類のオブジェクトのみを選択することで作業ミスを減らす(ボーンだけ/メッシュだけなど)。
この回のポイント/覚えておきたいこと
- 初期設定(Preferences)の整備は後の作業効率に大きく関わる。Undo の回数やグリッド表示など、使いやすさに直結。
- ビュー操作や表示モードは慣れるのに時間がかかるが、小さな確認作業(たとえばテクスチャが見えていない・骨が見えない等)の原因究明に役立つ。
- キーボードショートカットを覚えておくと操作が圧倒的に早くなる。特にビュー切替/選択モード/表示モードなど。
次回予告
次回はこの「基本操作」の続きとして、スケマティックビューの使い方、シーン内オブジェクトの選択・管理、およびインターフェースのカスタマイズ機能などを掘り下げていく予定です。
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Zenn 〖MotionBuilderチュートリアル〗第2回~MotionBuilder基本操作~